依頼したくなる建築設計士

2011年05月12日/ 依頼したくなる建築設計士

旧家を診ると、生活習慣がわかる。

「せっかくこだわって家を建てても、
 使わない部屋やスペースが結構あるんですよね」

ある建築家の話。理由は簡単です。
人間はなかなか生活パターンを変えられないそうです。

従来住んでいた間取りでの生活パターンが染み付いているから。

家作りは、どうしても夢を追い求めます。そして、見栄だって、
多少あります。でも、住み心地のよい家がいいに決まっています。

だから、こんな設計士がいたら、ぜひお願いしたい。

『依頼したくなる建築設計士』

《ある家族の家作り物語》   *   *   *

「家づくりは、一生で一番大きい買い物です。
 だから、理想や夢を実現したいのはとてもわかります。

 しかし、それで住みづらくなったり、
 家族がバラバラになっては、何の意味もありません」

と言うと、設計士は、今住んでいる家を見せてほしいと言ってきた。
私たち夫婦と設計士は、自宅に向かいました。

設計士は、家の間取りや家具の置き方、物の片付けから、
私たちの生活動線や生活パターンを次々と言い当てていきました。

「ご家族はいつも夕食後、リビングへ行かず、
 この食卓で団欒していますね」

設計士は、今まで住み慣れた家を見て、よい生活パターンは活かし、
改善した法がいい点は、新しい家で改善しましょう、と言った。



Posted by しいぃぃ at 22:08